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第 8 回(2005年)

入賞作品

学校賞

入賞作品

最優秀賞

ザックリと切ったグレープフルーツの飛沫(しぶき)のように恋が始まる 朝山 ひで子 (49)

優秀賞

逢えなくて満員電車の肩ごしに見えた三日月指で弾いた 林 奈津子 (40)
ノーギャラであたしの夢に出るキミは主人公の王子演じる 大塚 絵美湖 (17)
付き合おう試しに書いた英作文足りない勇気といらない知識 佐伯 佳恵 (16)

秀逸

あの時に君へフライングしていれば、なんて思わす水溜まり跳ぶ 宮島 紀子 (49)
観覧車に乗りたる二人星空に近付くほどに無口となりぬ 麻生 かほる (46)
さりげなく私の手から抜き取った黒板消しで「愛」を消す君 板倉 亜希 (17)
ペアカップの片方に挿すコスモスのあはあはとして飲むモカ・マタリ 大西 容子 (51)
「好きです」とたったひと言記された白さ際立つ君の便せん 上田 里美 (33)
真夜中にあなたを想い手を伸ばす一瞬月に触れた気がした 内田 貴子 (18)
寡黙なる夫のコーヒに数滴のブランデーたらしぬ地下タビはくまに 石黒 栄子 (73)
立ちなさい手探りでいい歩きなさい君を見ている誰かがいるよ 中尾 荘太朗 (17)
ひまわりと背くらべする君まぶしくて好きだすきだと叫んで走る 奥村 紫希 (17)
赤塗りのおわんの中のお味噌汁そのあたたかさが貴女と似ていて 大槻 拓矢 (16)
砂時計夜空に投げたらオリオン座キラキラ過ぎる君との時間 江坂 幸子 (18)
夏祭り面をずらしてぬすみ見る眩しく映る君の横顔 永友 翔 (17)
気づいたのあなたの横を通るたび弾けだしたのポップコーンたち 永島 千華 (17)
送ってく君の家まで自転車で遠回りして遠回しに「すき」 平井 雄大 (23)
また一つ彼の好みを発見しちょい嬉しいオフィスの午後 石山 さおり (23)

学校賞

学校賞

千葉県立安房南高等学校

福岡県立三潴高等学校