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第 27 回

入賞作品

学校賞

審査講評

入賞作品

最優秀賞

好きという輪郭のない感情をガラスの破片みたいに拾う 池田 陽一郎(広島県)

優秀賞

好きだって気付いてしまって図書館に雪原ほどの静けさが来る 新堀 笙子(神奈川県)
君の名を漢字カタカナひらがなで書く並木坂文房具店 吉田 里香(熊本県)
あのひとの姿が遠くに見えた時しづかな沼の水が傾く 山下 好美(石川県)

秀逸

母さんは白桃静かにむきながら父との恋を思い出してる 小島 藍睦(新潟県)
雪の日の誰かの足跡たどる時どうして君を思うのだろう 田澤 琉聖(新潟県)
根っこだけ残ったような初恋が春巡るたび新芽を見せる 岩松 香弥(岡山県)
たんぽぽを編んだゆびから風が抜けあなたのゆびへ春が渡った 岩本 遥(東京都)
飛び石を渡った先にある夏となってあなたが腕を広げる 大津 瑞貴(奈良県)
風鈴をしまへば広くなる空にきみの街へと向かふ飛行機 田中 雅浩(静岡県)
卒寿祝い妻を引き寄せ踊りたりラ・クンパルシーター君も元気だ 熊澤 峻(群馬県)
腕組んで歩けぬことと知る君の車椅子押す手にそっと触れ 奥津 博士(北海道)
あなたからニベアを塗ってもらうため寒く乾いてあるべきよ、冬 鈴木 和来(台湾)
脱ぎすてたシャツの匂ひにあなたがゐるわたしはそれをまだ畳めない 青山 将司(東京都)

佳作

隕石が降ってくるようこの恋もドカンと勢いよくやってきた 中村 鈴奈(大阪府)
大好きは涙で花でぽかぽかで君の笑顔にほどける心 具志堅 寧音(沖縄県)
世界からあなたの量が減るからさ切らなくていい前髪なんて 北 結衣(奈良県)
ライターの音がしただけなのになぜ君の声まで思い出すのか 今北 渚(兵庫県)
手の上で豆腐をそっと切るときの感じできみに話しかけてみる 小池 弘実(京都府)
腰高のガラスの花びんの危うさを君に感じて僕は恋した 伊藤 裕司(東京都)
両の手で携帯抱き聞き入れば君住む街の夕刻の音 永井 梨枝子(神奈川県)
公園の大きな時計はこわれてて2人の夏をまだ止めたまま 小俣 智暉(新潟県)
ぼくのかく遺書に出てくる花の名はひとつ残らずきみのことです 山田 あすか(滋賀県)
老夫婦よりベテランの恋人でいいではないかと君の手を取る 野上 卓(東京都)
君という重力源に惹かれてる私の軌道計算できない 高岡 奈央(東京都)
音もなく床に転がるビー玉の光を集めているような恋 五十嵐 ちひろ(島根県)
僕はただ波待つ小舟だああ君の睫毛の長さばかり見ている 中山 栞那(神奈川県)
あの虹を五センチくらい切り取って指輪にするから結婚しよう 澤井 祐伽里(福井県)
ひとり来てふたり去りゆく公園の揺れる噴水ただ君を待つ 飯田 早苗(岡山県)

入選

織姫は年に一度で足りてるの逢いたいはずよ寂しいはずよ 佐藤 詩織(新潟県)
寒い日にガラスの花瓶は寂しいと告げたあの人今は遠くて 山口 美惠子(福岡県)
恋でした真っすぐ過ぎてまぶしくて届かぬことにやっと気付いた 米山 のえる(千葉県)
手をつなぐ理由が欲しくて僕はただ雪が舞うのを願ってみてる 北村 大輔(愛知県)
似合うよといったら君は次の日もメガネをかけてきてくれたよね 竹内 紅璃(福井県)
バス待ちの何気ない朝君がいてただそれだけで世界がやさしい 岡本 あずさ(福井県)
勝敗を分ける最後の一投もネットじゃなくて君だけ見てた 井上 碧人(京都府)
LINEなら二人何でも言えるのに制服の時に会話はなくて 横堀 真生(新潟県)
赤信号ヘルメットずらし髪なおすおそらく赤はあなた待つ色 川口 彩音(新潟県)
ボブにした私に父は「失恋?」と昭和の目線で心配してる 平松 花桜(新潟県)
帰り道君の笑顔が消えなくてさよならなのに好きが残った 新垣 莉世奈(沖縄県)
婆ちゃんはそりゃあこんだけ生きてりゃさ恋の二十や三十あるよ 古賀 由美子(佐賀県)
いくつもの約束をしたあの頃の放課後だけがずっと明るい 小泉 純(東京都)
目薬をさせば広がる海がありあなたのことを忘れられない 大野 博司(埼玉県)
30年連れ添いわかるメッセージ怒りの本性寂しさなんだと コーヘン 恵美子(アメリカ)
亡き祖父の仏壇いつも花いっぱいばあちゃんほんとに好きだったのね 染谷 真由(茨城県)
改札で消える背中を見送ればきょうの恋にもきょうのさよなら 松山 周一(東京都)
コップ酒コンビニおでん秋の暮れたまにはバケて出てくれたまへ 赤塚 直久(茨城県)
放課後の並ぶペダルの速さまできみと合わせて夏が駆けだす 畠山 怜久(静岡県)
好きなのに伝えられないこの気持ち花束みたいにずっと抱えて 古村 彩遠(秋田県)
夏、正午、揺れるカーテン、そよぐ風、向日葵の中であなたが香る 藤田 佳大(千葉県)
友達と呼ばれてできたささくれをなかったことにしてくれモヒート 落合 紗雪(神奈川県)
待ちわびる心分からぬ鳩時計十一回も飛び出してくる 井上 靖(神奈川県)
城、ビール、図書館、自転車、生しらす、そこに私も加えて欲しい 富田 美賀(静岡県)
うなずいて我が目になると言いくれしきみよかの夜のすべてが光 忽滑谷 三枝子(群馬県)
過去形にしなきゃいけない雨でした。計算用紙の隅のだいすき 森岡 千尋(神奈川県)
金色の川面に石を投げ入れてあなたのもとへ放つ小波 三角 正(埼玉県)
世界中の半分が雨蛙だってそれでもいいと言う君が好き 帯谷 到子(宮崎県)
手を握るほかに心を通わせる術なくなりしわぎもこ愛し 坂倉 秀樹(大阪府)
手をつなぐチャンス何度も見送ってランドサットは夜の裏側 松本 淳一(兵庫県)
窓際のあなたのシャツの白さから秋のひこうき雲はのびゆく 宮崎 優(京都府)
「君が好き」証明します手始めにショートケーキのいちごあげます 立花 雫(宮城県)
「母さん」と子供目線で呼んでいたそろそろ昔の名前で呼ぼうか 菅 伸明(愛媛県)
草刈りの汗とほこりと情熱に地踏むきみから春は広がる 内山田 穂子(鹿児島県)

学校賞

最優秀学校賞

東京学館新潟高等学校

優秀学校賞

福井県立武生商工高等学校

学校奨励賞

名古屋市立北高等学校

大谷高等学校

沖縄県立北部農林高等学校

審査講評

第27回 万葉の里 あなたを想う恋のうた 本審査会

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