| 織姫は年に一度で足りてるの逢いたいはずよ寂しいはずよ |
佐藤 詩織(新潟県) |
| 寒い日にガラスの花瓶は寂しいと告げたあの人今は遠くて |
山口 美惠子(福岡県) |
| 恋でした真っすぐ過ぎてまぶしくて届かぬことにやっと気付いた |
米山 のえる(千葉県) |
| 手をつなぐ理由が欲しくて僕はただ雪が舞うのを願ってみてる |
北村 大輔(愛知県) |
| 似合うよといったら君は次の日もメガネをかけてきてくれたよね |
竹内 紅璃(福井県) |
| バス待ちの何気ない朝君がいてただそれだけで世界がやさしい |
岡本 あずさ(福井県) |
| 勝敗を分ける最後の一投もネットじゃなくて君だけ見てた |
井上 碧人(京都府) |
| LINEなら二人何でも言えるのに制服の時に会話はなくて |
横堀 真生(新潟県) |
| 赤信号ヘルメットずらし髪なおすおそらく赤はあなた待つ色 |
川口 彩音(新潟県) |
| ボブにした私に父は「失恋?」と昭和の目線で心配してる |
平松 花桜(新潟県) |
| 帰り道君の笑顔が消えなくてさよならなのに好きが残った |
新垣 莉世奈(沖縄県) |
| 婆ちゃんはそりゃあこんだけ生きてりゃさ恋の二十や三十あるよ |
古賀 由美子(佐賀県) |
| いくつもの約束をしたあの頃の放課後だけがずっと明るい |
小泉 純(東京都) |
| 目薬をさせば広がる海がありあなたのことを忘れられない |
大野 博司(埼玉県) |
| 30年連れ添いわかるメッセージ怒りの本性寂しさなんだと |
コーヘン 恵美子(アメリカ) |
| 亡き祖父の仏壇いつも花いっぱいばあちゃんほんとに好きだったのね |
染谷 真由(茨城県) |
| 改札で消える背中を見送ればきょうの恋にもきょうのさよなら |
松山 周一(東京都) |
| コップ酒コンビニおでん秋の暮れたまにはバケて出てくれたまへ |
赤塚 直久(茨城県) |
| 放課後の並ぶペダルの速さまできみと合わせて夏が駆けだす |
畠山 怜久(静岡県) |
| 好きなのに伝えられないこの気持ち花束みたいにずっと抱えて |
古村 彩遠(秋田県) |
| 夏、正午、揺れるカーテン、そよぐ風、向日葵の中であなたが香る |
藤田 佳大(千葉県) |
| 友達と呼ばれてできたささくれをなかったことにしてくれモヒート |
落合 紗雪(神奈川県) |
| 待ちわびる心分からぬ鳩時計十一回も飛び出してくる |
井上 靖(神奈川県) |
| 城、ビール、図書館、自転車、生しらす、そこに私も加えて欲しい |
富田 美賀(静岡県) |
| うなずいて我が目になると言いくれしきみよかの夜のすべてが光 |
忽滑谷 三枝子(群馬県) |
| 過去形にしなきゃいけない雨でした。計算用紙の隅のだいすき |
森岡 千尋(神奈川県) |
| 金色の川面に石を投げ入れてあなたのもとへ放つ小波 |
三角 正(埼玉県) |
| 世界中の半分が雨蛙だってそれでもいいと言う君が好き |
帯谷 到子(宮崎県) |
| 手を握るほかに心を通わせる術なくなりしわぎもこ愛し |
坂倉 秀樹(大阪府) |
| 手をつなぐチャンス何度も見送ってランドサットは夜の裏側 |
松本 淳一(兵庫県) |
| 窓際のあなたのシャツの白さから秋のひこうき雲はのびゆく |
宮崎 優(京都府) |
| 「君が好き」証明します手始めにショートケーキのいちごあげます |
立花 雫(宮城県) |
| 「母さん」と子供目線で呼んでいたそろそろ昔の名前で呼ぼうか |
菅 伸明(愛媛県) |
| 草刈りの汗とほこりと情熱に地踏むきみから春は広がる |
内山田 穂子(鹿児島県) |